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2025年 6月 21日 【冠模試の使い方】担任助手4年 安部 (東京大学)
こんにちは。既にこんなにも暑いのに、まだセミが鳴いていないことが不思議に感じます。これでセミが鳴くようになったら、実質的にも気分的にもより暑くなるのでしょうね。逃げたいです。
さて、今日は冠模試の使い方に関して、主に受験生を対象に話していきたいと思います。
まず、冠模試とはその名前に大学の名前を冠した模試のことです。「〇〇大本番レベル模試」と呼ばれる模試が東進には10種類以上あります。このタイプの模試は、対象とする大学の二次試験を想定した形式、難易度で作られています。
冠模試で形式に慣れる/冠模試で同じ志望校を掲げる集団内での立ち位置を知る/冠模試で最終目標までの距離を知る…といったことは、あまりにも当然なのであえては書きません。しかし、当然であるからといって、重要でないわけではないのでそういった目的も大切にしてください。
さて、私が考える冠模試の最大の意義は、その問題が予想問題であることにあります。
冠模試は、東進の模試を作っている部門が特に全力を掛けて作成しているものです。第一に、東進生はもちろんのこと、東進生以外の人もたくさん受けるものなので、その質には特にこだわっていると思います。第二に、対象校の形式はもちろんですが、内容の傾向さえも考慮されています。当然、近年の問題内容の傾向は反映されています。実際に私は、過去問の研究を進めていくと、冠模試を解くたびに、「今回のこの大問は〇〇年の大問〇から発想を得て作っているんだな」ということがわかるようになりました。しかし傾向と一言にいっても、近い過去に出題された内容がそのまま出てくるという事ではありません。過去問に似た形式で、近年出題されやすい分野から、しかし直近では出題されていない内容の問題が組まれています。つまり簡単に言えば「今年の入試に出そうな問題」が出てくるということです!
予想問題が出るということは、どんな行動が求められるでしょうか。求められるのは、綿密な復習です。一度出た模試の問題は、完璧に理解し二度と忘れないようにしましょう。なぜなら、模試と似た問題が、本番で出題される可能性が高いからです!!
もちろん完璧に当たることはないですが、模試作成者が全力を掛けて入試を予測した問題なのですから、よく復習することをおすすめします。
丁寧に向き合っていきましょう!